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1 2019年 05月 12日
![]() TKBストリートモデルの食卓テーブルは、大工が造る家具というウリで無垢のサクラの板を使った。 1×2メートルの7人掛けの大きさ。 広さの演出に象徴的な役割を担っている。 このサクラの木はお客さんのところの庭木で、もう邪魔になったから切ってくれといわれたものを、いただいてきたもの。 ![]() いくら人工乾燥にかけたとはいえ、空いて隙間が出てくるのは織り込み済みで、仮貼りしてひと冬暖房された中に放置していた。 案の定3〜5ミリは空いてきた。 ![]() ![]() それをドック入り、渡部棟梁に本加工して組み直してもらった。 さすが隙間なくピタリとくっついて、見事に本来のものに出来上がった。 ![]() ![]() 天板の下には足がニョキッと出ている以外一切余計なものが出っ張っていない、スカッとシンプルなデザインで、足を組んだりしても自由に下の空間を広く使えるところがミソ。 ▲
by take2zeronine
| 2019-05-12 05:28
| ●いえのえほん/その覚書
2014年 12月 25日
建築家はその守備範囲を広げて、椅子をデザインするのが好きだ。近代建築の巨匠たち、コルビュジエもミースもライトもアールトもみんな椅子をデザインして、それが名作として残っている。
建築家でもミリ単位の小さなスケール感に優れた感覚の持ち主は、椅子をデザインしても上手いけど、丹下健三のようにキロ単位のスケール感に優れた人も逆にいたりして、彼らはあまり家具のようなものまでは、手を出さずに上手く分業化して棲み分ける。 1918年(もうすぐ100年前にもなる/バウハウスは1919年開校)、オランダ人建築家リートフェルトが(代表作はシュレーダー邸/1924)が、直線と面だけの構成で椅子をデザインした。『赤と青の椅子/レッド&ブルーチェア/Roodblauwe stoel』 いかにも建築的で曲線がなく、図面も読みやすい。これなら大工さんでもお手の物だ。この程度の材料なら、作業場の端材からいくらでも調達できる。 ということで、生涯現役クラブの「音吉さん」に、図面と以前ぼくがキットから作った6分の1模型を渡して制作をお願いしたら、1日で出来上がってきた。 ![]() ![]() これだけ見てもちょっとゆがんでいるのは写真映りのせいかなと思うくらいで、模型かどうかわからないよね(というか模型の出来がいいのか) ![]() 塗装なしの素地バージョン ![]() デザイン特許はすでに切れていて、いろいろなところからコピー商品が安価で出ているけど、本家カッシーナバージョンはいくらしているかというと、¥380,000 ![]() 以前本物に座ったときの感触と変わらない良い出来です。 * * * この素地シリーズ、塗装をすれば本物と変わらなくなります。コピーを承知で寸法取りや座り心地を楽しむには、悪くありません。 しばらく『結ホール』に置いておくので、近くで興味がおありの方は座りに来てみて下さい。 ▲
by take2zeronine
| 2014-12-25 18:06
| ●いえのえほん/その覚書
2011年 11月 28日
山の手『Kヴィレッジ』のオーナー宅の改修をしたのは、確か2006年。居間食堂食卓テーブルと家族全員が使う多目的カウンターをリニューアルした。
その食卓テーブルは、無垢のナラ板厚さ40ミリの3枚あわせのものだった。やはり無垢材は生きていて、しかも広葉樹、暖房期間を経過するとたちまちよじれ、合わせ目も空きだした。当然といえば当然、そこが天然無垢材の証だ。 5年が経過、食事も応接もその大きめのテーブル(2100×950ミリ)が担ってきて、かなりハードに使かわれてきたようだ。傷もシミもたくさんついて、いい感じで家族の歴史を刻んできていた。というところでここで一端オールクリアー、リニューアルしましょう、ということになった。 それでドック入り。3枚の板をバラバラにして削り直し、無垢の全く新しい木目を表出させる。ほぼ1日かけて処置する大工は、5年前のこのテーブルの造り手と同じ棟梁M。やはり感慨深そうだ。 あとはまた、自然素材のワックスで仕上げて完了、その間3日。5日目に元の場所に戻っていくことになる。 ![]() ![]() 気分一新、新しい気持ちでまた家族が、この食卓を囲むことになる。 (リニューアル前の写真があるとよかったんだけど、残念) ▲
by take2zeronine
| 2011-11-28 18:55
| ●いえのえほん/その覚書
2011年 10月 06日
当社には、大工さんが11人ほどいる。 小さいときからその仕事の一端は、ごく自然に見てきたような気がする。 男の子のなりたい職業ベスト3に、小学校低学年ではいつも大工は入っているらしい。 古代から男子の仕事としてあるわけだから、それは男の子の本能的部分を刺激するらしい。机に向かってパソコンのキーを叩いているより、ずっと人間的で男らしい。 一時は敬遠された職業へ、環境さえ整っていれば再び若い人たちが戻ってきているようだ。 当社は、建築主から注文があって初めて、仕事が成立する。決められた期間と金額で、それを請け負う。 たまたま、たくさんの仕事が入ってきて、工期が間に合わなかったり、すべての大工に仕事が行き渡らないように途切れてしまったり、工場生産のようには、なかなか上手くはいきません。そのやりくりは、大工さんが多ければ、より難しく悩ましい。 必ず訪れる、その途切れてしまうときの大工さんの仕事に、注文があるわけではない家具を造ってみたらどうだろうかと思い立ったのが『タケ家具工房』の始まりです。何が売れるだろうか、何がユーザーの心に引っかかるだろうか、という読みと、出来上がる造型のセンスが問われるところです。 2008年頃から春に『結ホール』で、そんな家具の放出市をやるようになった。 ぼく自身も時間があるときに、アイディアスケッチをためておく。こんなものがあってもいいなとか、これがあると生活が便利になるのではとか、対象は小さい子供からご老人までいろいろだ。 そうやって造っては反応を見ていくと、またアイディアも膨らんでくる。 大工の本業としての住宅造りからの家具としても、オーダーが入ってくる。 「すぐに対応は出来ないですけどいいですか?」と言えるようにもなる。 たまに立つ厨房から、スツール兼用踏み台を思い立ち、自分の子供が小さかった頃をイメージしながら、キッドチェアーのシリーズが展開している。 家具職人のように、細やかで繊細な仕上げにはならないけれど、当社がストックしている種々の良材の端材を適材適所に使用して、大工が造る素朴で無骨だけど頑丈でひと味違ったものが出来上がる。 ▲
by take2zeronine
| 2011-10-06 07:46
| ●いえのえほん/その覚書
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