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1 2019年 11月 27日
振り返ってみると節目節目で、モデルハウスを含め挑戦的なトライをしている建物がある。 ![]() 1987年(LCB House/岩見沢栄町)に続く2番目のモデルハウスが、1996年のモデル桜木(岩見沢)だった。 10年くらい経つとアイディアの蓄積が貯まってきて、どうしても挑戦、実現したくなってくるようなのだ。 そして検証し、ステップアップしていく。 ![]() ![]() コンセプトを説明するために、こんな比較の絵を描いた。 左が以前からの軸組、右がモデル桜木のコンセプト。 いかに空間のヴォリュームを詰めるか・・ 気積の無駄を省いて、エコノミーとエコロジーを指向する。 1990年代に入って、新住協(当初は新在協)の活動にも参加、活発化した。 ![]() こんなキーワードで広告した。 ![]() ![]() 合板で固めた屋根壁の外面に、板状断熱材を張り巡らす。 施工性は極めてよく、 気密性能は容易にいい数値になる。 ![]() 外張りで断熱が完結しているので、外壁内部は骨組み表し、ローコスト化を計る。 その分、デザインされたキレイな軸組にする。 ![]() 建物軸は南北軸に合わせて、南面日射取得を計る。 Q値が抑えられる。 ![]() 南面の開口は真南を向く。 斜めに向いた分、視界も開けて隣の建物の陰にならず、日当たりは抜群にいい。 ![]() 間仕切りの仕上げは、外壁面に合わせて合板貼り。 いわゆる「すっぴんの家」(フォルクスハウスのコピー)だった。 ![]() 南北軸に合わせて振った空きスペースにカーポート。 この頃から建物に付随する(雨とか雪に当たらずに車まで行ける)カーポートを、提案するようになる。 外壁サイディングの高さが、矩計の圧縮された高さを物語っている。 構造材、内外仕上げ材のコストダウン、気積の減少は換気量と暖房費に貢献することになる。 このモデル、現在は当社大工棟梁Yの家族が住まいしている。 そして、 ここから『Super Box』のコンセプトと外張り断熱内装「すっぴん」スタイルが加速していく。 ▲
by take2zeronine
| 2019-11-27 08:01
| ●いえのえほん/その覚書
2019年 11月 18日
ぼくがUターンしてきたのは1981年、家業の建設業を兄といっしょに手伝った。 目の前に出てきたものを、考えることなくなんでもやった。 もちろん図面も画いたし、スコップを持って穴も掘ったり、ピックハンマーでコンクリートをはつったりもした。泥にまみれるのも粉にまみれるのも打設でコンクリートにまみれるのも、別に苦にはならなかった。そもそも慣れてないヤツほど、泥に汚れ粉にまみれる。 ここに戻ってきたら、こんなことをやるのは当然だと覚悟していた。 ただず〜っとこんなことばかりやっているつもりはなかった。 1986年、北海道で5年、ほとんど寒冷地での蓄積もないまま自邸を建てた。東京時代に影響され暖めていたものを未熟ながらトライした。 幸い工務店には大工さんがいる。 優秀な棟梁佐藤洋悦さんが、わけのわからない図面を一生懸命読み取って、かたちにしてくれた。 無口でバランス感覚に優れ総合力のある力量に、大工の偉大さを知り、いまだにぼくの中で大工指向はくすぶり続けている。 自らも子育てに関わるようになって自邸の翌1987年、いろいろ浮かんできた思いをかたちにしてみたくなった。 需要はここにあるのでは、と・ ![]() 新婚夫婦が子育てをしていくためのコンパクトな家、ローコスト・ブライダル・ハウス、名付けて『LCB House』。 新聞チラシが当時では画期的だった。反対を押し切ってわら半紙を使ったのだ。 手作り感満載で、でも結果は上々、評判になった。 消費税もない時代で、オプションなしで¥800万だから安いね。 ![]() メインフロアーのプラン、3間の5間に玄関が外に出っぱる。 キッチンはいいとして(tkbストリートモデルは3185)、お風呂や脱衣スペースは今からみると窮屈かもしれない。 ![]() 当時は雪国北海道で多い地階扱いの1層目がある、3層の住宅。(自邸と同じ) 子育て世代のイメージだったけど、この実物モデルを買って住んでいるのは、一人住まいの高齢者。 でもこのモデルを見て、2棟契約になった。 そのうちの1棟は同じ年の左官職人の友人HI、結婚を機に建てたまさにLCB Houseだった。 ![]() ![]() 外壁は当然左官塗り壁。自分で仕上げていた。 さすがに異彩を放っている。 子供がふたり(男女一人づつ)出来て、想定通りの4人家族。 地階にひと部屋あって3LDKだったけど、2階にひと部屋増築されている。 1987年の竣工から32年、子供たちも成人、独立しているだろう。 TKBストリートモデルのようなパーティションで間仕切るスケルトンインフィルのコンセプトは、当時まだ根付いていなかった。 つまりコンセプトの熟成からかたちになるまで30年かかったということか・・ ▲
by take2zeronine
| 2019-11-18 09:01
| ●いえのえほん/その覚書
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