最新の記事
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... カテゴリ
全体 ●日日庵 ●新住協札幌 ●eベクトル/現在位置はどこ? ●e旅・街巡り/都市・建築 ●いえのえほん/その覚書 ●エンターティメント/感動感激 ●医学・医療/健康第一 ●トヨエモン/どこから来たのか ●しごと/プロであること 最新のコメント
最新のトラックバック
タグ
いえのえほん
日日庵
川俣正
三笠ふれんず
建築家シリーズ
三笠プロジェクト
結ホール
九間/ここのま
岩見沢プロジェクト
そば農園
新住協
北海道新聞
TKBストリート
7尺モジュール
自邸
キリスト教会
メキシコ
いえのえほん施工篇
健康第一
豪雪岩見沢
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2019年 11月 18日
ぼくがUターンしてきたのは1981年、家業の建設業を兄といっしょに手伝った。 目の前に出てきたものを、考えることなくなんでもやった。 もちろん図面も画いたし、スコップを持って穴も掘ったり、ピックハンマーでコンクリートをはつったりもした。泥にまみれるのも粉にまみれるのも打設でコンクリートにまみれるのも、別に苦にはならなかった。そもそも慣れてないヤツほど、泥に汚れ粉にまみれる。 ここに戻ってきたら、こんなことをやるのは当然だと覚悟していた。 ただず〜っとこんなことばかりやっているつもりはなかった。 1986年、北海道で5年、ほとんど寒冷地での蓄積もないまま自邸を建てた。東京時代に影響され暖めていたものを未熟ながらトライした。 幸い工務店には大工さんがいる。 優秀な棟梁佐藤洋悦さんが、わけのわからない図面を一生懸命読み取って、かたちにしてくれた。 無口でバランス感覚に優れ総合力のある力量に、大工の偉大さを知り、いまだにぼくの中で大工指向はくすぶり続けている。 自らも子育てに関わるようになって自邸の翌1987年、いろいろ浮かんできた思いをかたちにしてみたくなった。 需要はここにあるのでは、と・ 新婚夫婦が子育てをしていくためのコンパクトな家、ローコスト・ブライダル・ハウス、名付けて『LCB House』。 新聞チラシが当時では画期的だった。反対を押し切ってわら半紙を使ったのだ。 手作り感満載で、でも結果は上々、評判になった。 消費税もない時代で、オプションなしで¥800万だから安いね。 メインフロアーのプラン、3間の5間に玄関が外に出っぱる。 キッチンはいいとして(tkbストリートモデルは3185)、お風呂や脱衣スペースは今からみると窮屈かもしれない。 当時は雪国北海道で多い地階扱いの1層目がある、3層の住宅。(自邸と同じ) 子育て世代のイメージだったけど、この実物モデルを買って住んでいるのは、一人住まいの高齢者。 でもこのモデルを見て、2棟契約になった。 そのうちの1棟は同じ年の左官職人の友人HI、結婚を機に建てたまさにLCB Houseだった。 外壁は当然左官塗り壁。自分で仕上げていた。 さすがに異彩を放っている。 子供がふたり(男女一人づつ)出来て、想定通りの4人家族。 地階にひと部屋あって3LDKだったけど、2階にひと部屋増築されている。 1987年の竣工から32年、子供たちも成人、独立しているだろう。 TKBストリートモデルのようなパーティションで間仕切るスケルトンインフィルのコンセプトは、当時まだ根付いていなかった。 つまりコンセプトの熟成からかたちになるまで30年かかったということか・・
by take2zeronine
| 2019-11-18 09:01
| ●いえのえほん/その覚書
|
ファン申請 |
||