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2018年 12月 19日
ねじメーカーのシネジックという会社が突然営業にやって来て、ねじの話をいろいろした後、今社屋を新築しているので完成見学会に来ませんか?と誘われた。 エンジニアリングウッドの先端を行くCLTと軸組のハイブリッドで大型木造だという。すぐにその気になってしまった。 場所は仙台郊外、アース21にその情報を流すとM木さん(札促社)がちょうど都合が付くといって一緒に見学することになった。 仙台空港で合流し、彼の車に同乗させてもらった。 ありがたい・・ ![]() 空港から仙台市北部に車を走らせること1時間弱、駐車場がないということで近くに停めて徒歩10分ほど歩く。 こんな建物が見えてきた。 ![]() 床面積は、つぼみ保育園(2015年/239坪)に近い。 北海道なら断熱仕様も気になるところだけど、仙台はまだプラス8℃もあった。 M木氏が聞いたところによると、100ミリほどの断熱材が入っているらしい。 PSのヒーターがかなりの範囲で入っていたから、まあ寒くはないでしょうけど、燃費はあまりよくなさそうだった。 ![]() 案内されると建物の解説のプレゼンテーションが始まっていた。 ![]() 屋根のシェル構造はHPシェルで、清家清もこの構造を好んで使っていたのを思い出す。 ![]() その影響でぼくもショールームのインテリアに真似をしたりしたので、懐かしい。 ![]() 内部は上階が事務所スペース、下階がCLTの壁構造でトイレやロッカー室検査室などになっている。 どうやら屋根のシェルが見せ場らしい・・ ![]() 下階のCLT壁が建ってところ ![]() その上にシェルを受けるトラスが架かっていく。 ![]() 玄関アプローチ、壁はモルタル仕上げ。 ![]() CLT壁 ![]() ![]() ![]() ![]() 上階へ上がる。スキップしている。 棟は水平で一直線。 ![]() 模型で見るとこうゆうことになっている。 これはいいとして、合掌がひとつひとつ勾配が違って斜めに架かっていくというのが、複雑すぎていまひとつ・・ ![]() その合掌どうしを三角のCLTで固定していく。 仕口はさらに複雑になっていく。 ![]() そこで登場するのが自社のビスというわけだ。 こんなふうにジョイント部分は、ほとんどビス打ちになっている。 ここで使用されたビスは50,000本、金額にするとたいしたことはなく100万円。 これが金物だったらおそらく10倍はかかるだろうとのこと(苅部社長 言/営業トークもあるだろうけど、かなりのコストダウン) ![]() 当社でも付加断熱用に使っている、商品名「パネリード」。 もっとシンプルな構造にすることによって、可能性は広がっていくように思う。 面白い・・ ![]() 屋根のシェル構造は局面になってしまう。 仕上げ材は銅板、帰りに振り返ると、夕闇に美しく映えていた。 かたや伝統的な継ぎ手と仕口加工で熟練大工が組み上げていく建物、もう一方では材料開発から始まって、高度な現代テクノロジーによる加工やジョイント方法で組み上げられていく建物、どちらも「木」が主体になっていることに変わりはないんだけれど、後者に関わる職人たちは、今までとは別の職種を形成する「大工」とは呼ばれない職人たちになっていくのかもしれない。 いづれにしてもひとつの方向性になっていくのは、確実なような気がする。
by take2zeronine
| 2018-12-19 08:31
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