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2016年 04月 05日
ペチカとぼくとの付き合いは長い。父親が建てた2棟目の家がペチカだったから、かれこれ半世紀以上になる。 その頃父親は木工場をやっていて、薪には不自由しなかったから、その熱源はもちろん薪だった。 今の性能のいい家とは比較にならないほど隙間だらけの家で、その合理的暖かさを小さい頃から体験していたので、ぼくも自邸のメイン暖房をペチカにしたのは、当然の成り行きだったように思う。ただ選択した熱源はなぜか石炭だった。だからわが家には石炭置き場がある。ひと冬1トンくらい焚いた記憶がある。 ところが石炭は上質なものでも、灰が大量に出る。ペチカの煙道にも灰がすぐに貯まってしまう。これには参った。専用の道具を使って掃除をするのだけど、この作業の大変さに、石炭は2年ほどでやめてしまう。(この写真は探したけど残っていない) 代わって採用した熱源が灯油。これは石炭に比べて灰がほとんどでないかわりに、燃焼カロリーが石炭と比較するとかなり物足りない。64坪もある中断熱低気密のわが家では、灯油の消費の割に効率よく暖かくならないのだ。 それでいよいよ最後に、薪を熱源に選択した。そもそもペチカ用の薪ストーブに適当なものがなく、考えた末に鍛冶屋さんに制作を依頼した。
灯油からオリジナル鉄板薪ストーブへ変えたところ。これだと煙道1段の半分しか、今までは暖めていなかったことになる。 石油ストーブのあったところにも、補助的にシンプルな石油ストーブをセットしてみたけど、こちらは吸い込み距離が長く(3段分ある)、あまり使わなかった。 このあたりを改善したく、ミニ改修に至った。 やって来た職人さんは、石田さんのところで住み込みで修業した笠川さん これで煙道1段分全てが暖まることになる。しかもパイピングの直下なので効率はより高まることが期待できる。 ところでこの鉄板ストーブは、小さな鉄骨の仕事を頼んでいた小林鉄工(もう廃業してない)に作ってもらった。 熱でベコベコに変形するのを防ぐため、鋼板は厚さ4.5ミリ。それでもベコ付いてきているが、まだまだ健在だ。 右側には、万一のために灯油ストーブ用の煙突の穴も付けておく。 ペチカも集合煙突も、吸い込みの良さは変わらずよく燃える。 地階にあるこのストーブを半日も燃やし続けると、64坪もある中断熱低気密のわが家全体でもさすがに暖まり、2層目腰壁までのRC構造に蓄熱されて、あと半日は余熱と温水床暖房で暖かい。 サブの暖房はこのほかに、灯油ボイラー熱源の温水床暖房が水回り6坪分と、灯油ストーブ(32年目で今年入替、よくもったサンデン/パルカ10)が個別にパソコンルームにある。 ことしも薪は冬仕度に、2立方メートルほど運んでおいた。だいたい週末ごと焚いてきて、春を迎える今頃、ちょうどなくなってくる。 灯油は2月で300ℓほど燃やしているけど、エネルギーバランスとしてはいいところなのかもしれない。
by take2zeronine
| 2016-04-05 15:22
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