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2016年 03月 26日
昔から栄えた都市には、大きな河が流れている。車のない時代はやはり水運が便利だ。ソウルの場合、韓河/ハンガン。 そして人が歩いて知覚しうる最大範囲に、環状の城壁なり道路なりが巡るのが、発展した都市の常だと思っている。1周約30km前後、直径で10kmの距離感(早足で歩いて2時間ほど)。 パリの20区内も東京の山手線もそんなスケール感だ。そして今まで訪れた都市にそれを当てはめると、だいたいはまってくれる。 今回はソウル、調べてみると外郭循環道路というのがあって、直径20km近くあって倍も大きい。面積ではさらに広いことがわかる。 青い点が明洞、ヘイリ芸術村を目指してハンガン右岸を北に向かって走る。ハンガンは赤丸のところで、臨津江/リムジンガン(イムジン河)と合流する。そして部分的に、川幅の狭いイムジン河が南北国境になるところがあるのだ。 右手が臨津江/リムジンガン(イムジン河)上流方向。 印象は山に木もなく、荒廃している。 * * * ツアーを段取りしたリプランのM氏が、どこからか聞きつけてきて、ヘイリ芸術村がお奨めだという。そこへ向かう途中の、まともにイムジン河沿い道路を走っていて、気になって帰りに寄り道したのが、国境見学だったわけです。 バスがこの辺りを通過し出す頃から、さかんにトイレに寄ってくれと悲痛な訴えをするメンバーがいて、もうすぐだからという運転のデヨルさんのいわれるままに、結局芸術村の駐車場に入る。 まさか大きい方だとは知らなかった。よく絶えたと思う、駐車場のトイレに駆け込むF井さん、ところが無情にもカギがかかっている。窓から眺めていたぼくは、ポケットテッシュを手に、バスから陰になるトイレの裏の草むらを指して、促す。 もう我慢の限界で青ざめていた彼は、率直に従ったのでした。そして陰から出てきた彼のスッキリと安堵した顔は、今思いだしても笑ってしまう。(ゴメンね、F井さん) 外国でこんなことに出くわすのは、さすがにぼくも初めて。彼にとっては、忘れようにも忘れられない苦い体験でしょうね。 以降、彼は機会があるごとに必ずトイレに入るようになった。 できたての写真と、コンセプトの絵で構成された本の中身はかっこいい。 ところが10年ほどなのか、この状態。 端的に言うと設計も施工も未熟過ぎる。メンテナンスもひどい。 設計に、技術を前提にしてなおかつ時間の経過を見越したものが、少ないように思う。 片や10年、片や何百年・・・これだけの伝統の蓄積があるのに、なぜか現代建築に走りすぎる傾向が強いように感じられる。 熱心に見ている監督らしき人がいたので、設計者かい?と聞くと、どうやら工務店の現場代理人らしい。 雑然としたところにカメラを向けて、撮っていいかい?ときくと、即座にダメだって・・ ソウルと釜山、二大都市を見てきたけど、地震はないとはいえ高層建築はドンドン建っている。 高速道路などの道路事情も、日本以上にいいように見える。 思うに、施工技術の格差が大きいのではないだろうか・・・
by take2zeronine
| 2016-03-26 06:27
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