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2015年 02月 11日
北海道の厳しい気象条件で、床下エアコン1台だけで暖房するということには、どうしてもリスクを伴う。それで今までは、薪ストーブを併用していた。というか、エネルギーの分担でリスクを回避していたわけです。
停電でも機能する薪ストーブとスイッチオンで簡単に起動するメカとの組合せは、相性がいいということも確認できていた。その上で、ますます高断熱化が進化した躯体では、エアコン1台だけでも充分ではないかという手応えもつかんできていた。 そこで2年目の暖房シーズンに入った大麻S邸で、厳冬期の1ヶ月(2月1日〜28日)薪ストーブは使わずにエアコンだけで過ごしてもらうことにしてみた。 S邸には東大前研究室がデーター取りに入って来ているので、ちょうどいい。しかもSさん自身の探究心も相当なもので、非常に協力的でありがたい。 今シーズン2度目、以前はここまでなかったことで、気象異常は確実に温暖化に向かっているのかもしれない。 ちょうど南中した辺りでこの蔭の角度、45度ほど東に振れている さて2月11日の今日の時点で、エアコンだけで生活に支障はなかったのか、ということだけど、結論から言うと大丈夫だったということになるらしい。 探究心からいろいろな焚き方を模索したけど、もちろん24時間焚きっぱなしということはなく、いいと思われる方法は、31℃高温設定で短時間で焚くということに落ち着いたという。また立ち上がりがどうしても遅いので、早め早めにスイッチオンすることだということも大事だということです。 なるほど、とても参考になる。 つまり床下でいかに熱を分散させるかを考慮していけば、充分いけるということがわかった。断熱仕様は、壁300ミリ以上窓1W/m2・K以下、これならいけるはずです。 これは一般的従量電灯b契約の120kWh以上使用の家庭の単価と変わらない単価だ。 さらに寒冷地北海道では外気温の低い期間が長く続く。外気温が低いと性能が低下するので、それを補うために厳冬期割引があるのだ。 一番高い時間帯の電気をほとんど使わないようにして、中間期の10〜11月、4〜5月の暖房を押さえるようにするなら、厳冬期の12〜3月の4ヶ月間は全使用料金の30%も値引きしてくれるということになる。 高性能であればあるほど中間期の暖房費は押さえられるわけで、厳冬期4ヶ月も必然的に押さえられる。かりにピーク時間帯を使うような家庭でも、25%割引なのです。 別にぼくは北電に加担しているわけでもなく、熱源がガスでも灯油でもそれなりに電気は使うわけです。その厳冬期の電気代(ガスでも灯油でもボイラーとポンプは電気で動き続けているので、使用時間によってはかなりの電気を消費している)がひょっとしたら、エアコン1台のみで暖房する家庭の電気代とたいして変わらないこともあり得てくる。(割引が大きいので・・) この恩恵はありがたい。こんな制度は逆に、利用させていただく方が得策ではないか、という立場に立つ人がいても、それはそれでOKだろうと思う。 そのための判断基準としてのデーターをしっかり提示できるかということなのだ。まあ、2月の消費電力の結果を待ってから、ということになるんだけど。 設計者の説明責任、そこには医療におけるインフォームドコンセントに近いものがあるんじゃないのかなと、最近思うのです。
by take2zeronine
| 2015-02-11 15:40
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