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2013年 03月 19日
古材(ふるざい)じゃないです、「こざい」って言ってます。
建築の素材としての『木』では、テーマが大きすぎます。また日本での町家に対する(古)民家というくくりでもテーマが大きすぎます。 だから今回は単純に、解体された木造住宅の中から出た良質の木材、少なくとも100年近い時を刻んだその場所で産出された大径木の架構(おそらく今では入手不可能)、そこにスポットを当ててみようと思います。 移築ものなので、その奥に二間の和室が続く。 縁側は新に造作。 主屋部分の架構は2.5間×3間、やはりタモやカツラなど 磨いてはいるけれど着色はナシ。長い年月燻されてこの古色いろになる。 右面が南、らんまも合わせて1面の大開口。左面奥は、キッチン(対面)。 じゃあなぜこんなに素晴らしい材料を持った民家が解体されるのか? 答えは、三つ。 1.寒い!(寒冷地北海道では、致命的) 2.暗い!(もっと陽射しを!) 3.使いづらい!(水回りの生活スタイルが余りにも変わってしまった・・) だからこの逆をテーマにして、再生すればいいわけです。 暖かい、明るい、使いやすい。 越屋根から明かりが差し込む こちらは架構ではなく、部分使い。 プランも土間(低温水暖房)があったりで、民家風になる。 左手前の古材の角材は、ベンチ。 古材の価値は、ふたつある。 ひとつは見ていただいたように、独特の風合いによるデザイン性。 そしてもう一つの重要な側面、それは乾燥です。石油燃料を大量に焚く現在の機械による急ごしらえの乾燥ではない、長い年月をかけた自然な乾燥、まさにエコなわけです。 (北海道における冬の室内における温熱環境は、木材にとってかなり過酷な状況です。それでしっかりした乾燥が、室内に使う木材には求められます。) ■ 人工乾燥とは、油や木屑などを燃やして熱エネルギーを発生させ、乾燥機を使用し、短期間で木材を人工的に乾燥させる方法です。方法は様々ありますが、一般的な蒸気式乾燥では、柱材も板材も約1週間で含水率15%以下にすることができます。また、天然乾燥では難しい水準まで含水率を下げることも可能です。 ■ 木材における含水率100%とは、木材の重量が100グラムであれば、その中の木材そのものの重量が50グラム、水分が50グラムと言う状態を指します。 ■ 木材は乾燥により強度が上がることが科学的に立証されています。また、一度乾燥した木材は水分傾斜も安定し、再度、未乾燥状態には戻りません。材の収縮や寸法の狂い、反り、ワレ・ヒビは乾燥する過程で発生するものなので、乾燥させた木材はそのような現象は起きず、安定した製品となります。 未乾燥材を使用して何か製品を作ると、作った直後は問題が無くても、時間の経過により乾燥が進み、寸法変化や反り、ワレが生じます。これは問題にならないこともありますが、例えば家の柱や壁などに使用した場合は、大きな問題となることがあります。 (あきた県産材利用センター/木材の豆知識から)
by take2zeronine
| 2013-03-19 08:54
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