いえのえほん68/建築模型

　学生の頃、建築の模型のバイトをよくやった。
　模型には、「何のために作るのか？」という意図がある。ぼくの場合、どちらかというとお客さんへのプレゼンテーション用が多かった。

Kヴィレッジ第1期2003
プレゼン用兼我々自身も初めての試みのため、各棟の連なり具合や中庭の雰囲気を確認したくて作成（実施）

地蔵堂、納骨堂に続きＫ寺本堂改築が持ち上がり、伝統的スタイルとは全く異なる、豪雪幾春別でも耐えうるスタイルを模索、プレゼンテーション用（未実施）

この伝統スタイルの屋根では、大雪を処理できない。
　毎年の冬の維持管理がとにかく大変・・

大きな越屋根は、納骨堂のデザインを踏襲して、奥まった内陣を天井から自然光で照らす。
　内部構造を再利用して、豪雪には無落雪屋根で対応する。

JR岩見沢駅舎
コンペ用

センターホールに伝統木組みの架構
　クリスマスイルミネーションで有名になったメタセコイヤが軸線

木組みカーテンウォールと道産丸太の列柱がデザインコンセプト
　あのズブズブの地盤には、軽い木の仕上げが最適だったはず（実施案はコンクリートの重たい構造、その地盤対策費用は大きかったと思う・・・）

当社のコンペ落選案
　軽快な仕上げと伝統的屋根
　南北通路と北口にも注目

グッドデザイン大賞までとった実施案

着工前のgoogle写真が出てきた
　よく見ると仮設駅舎のプレハブ小屋が連なっている

2013年現在のgoogle
　北口の変貌がわかる
　こうやって上空から観察すると、JR敷地だと思われる北西側（写真左）の大きく空いている三角地帯、将来どんな計画になってるんだろうな・・・