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2012年 11月 02日
だまっていても人が生活している家は、熱を帯びます。
電化製品や照明からも熱が出ますし、人間には体温があります。 天気が良いと、窓からは太陽の日差しが入ってきます。 暖房をしていない自然の状態の家の温度のことを、「自然温度」っていいます。 外気温が0℃のとき、その状態の家の中の温度が何度か、具体的数値で表せるので、住宅の性能の目安のなります。 黙っていてもそれが10℃(高・高断熱)もあれば、外は10℃でも無暖房で室内は20℃ということで、かなり暖かい家ということになります。 性能を表す数値に「Q値(きゅうち)」もあるけど、これは熱の逃げる量の数値で、小さい数値ほど性能は良くなります。ただ熱を逃げないようにすれば、数値が小さくなるということで、たとえば窓を小さく減らしていけば、Q値も小さくなります。でもそれでは暖房費の省エネには結ぶつきません。なぜなら暖房費は、窓からの日射取得も大きな要素になるからです。(太陽は偉大です) そんなわけで、Q値の小さい家が居住性がいいとは必ずしもいえないわけです。 自然温度のことやQ値との関係など、業界関係者でもこのことをよく理解しているひとは、少ないようです。じっさいぼくでさえ、言葉の説明を一般の素人に人たちにどうやって説明したら、よりわかりやすいかを考えていて、ようやく本質的なものがわかってきた次第です。 じゃあ、近くで工事中のM邸はどうだろう。 季節はもう雪が近い、寒さも厳しくなり出している。工事中は終盤で、毎日数人の職人さんたちが中で作業をしている。その人たちの発熱と天気がいいときの日射で、作業にちょうどい室温になっているようなのだ。(今日はあいにくの雨) それで現在10時のいっぷく時間、行ってきました徒歩2分。まず外気温9℃、玄関を見るとドアは開きっぱなし。中で配管職人のMさん(当社ユーザーOB)がキッチンのつなぎ工事をしている。窓も何カ所か開いたまま。 でも外から入ると暖かい。温度センサーを当てると、1階で13℃吹抜天井で14℃、外気より5℃近くも高い、開けっ放しで・・・ これはどうゆうことか、つまりは夏から続いた工事で、建物に残っている熱が、自然温度と合わさって、しっかり蓄熱されたまま逃げ切っていないということだと思う。 一方無断熱のままだった離れは、外気温と同じ。 この工事中の手応えが大切で、ある程度この住宅の性能が確信できるということはありがたい。 こんど天気の良い閉め切った状態で、自然温度をチェックしてみよう・・・
by take2zeronine
| 2012-11-02 11:01
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