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2013年 04月 03日
建築には、やはり樹木が似合う。なにせ、図面やパース(完成予想図)に描き込むために、点景(人や車や樹木)の表現を練習するくらいだから。そしてその表現力が設計の善し悪しにも、影響してしまう場合すらある。
ぼくも生業とする以上建築士の資格をとった。その設計の試験では、課題の建物を30分残して仕上げて、残りの時間は点景を描くことに費やした。これで設計課題の多少の不備は、帳消しにしてくれるかな、と思ったくらいだ。 それだけ図面全体の雰囲気づくりには、植栽のデザインは欠かせない。 ところで実際の住まいでは、木々との関係はどうなんだろう。やっぱり重要な要素になってくる。 街並みにおける街路樹だったり、1本の庭木だったり、雑木林の中の別荘だったり、様々な意味合いを持たせてくれるはずだ。 素材としての『木』もさることながら、立木も同じ生物として、太古の昔から人間との関係は極めて深いわけです。 春の新緑だったり、夏の日の木陰だったり、秋の落ち葉だったり、雪を纏った冬の姿だったり、そのシーンシーンでDNAに訴えかけてくるものがあり、癒やされる。 しかも樹種によって花を付けたり、成長も違ったり(これを考慮しないと狭い敷地ではどうしようもなくなることがある)、落葉なのか常緑なのか、さらに言えばシルエットなどは様々だ。 人間の住まいにおいて、そんな多様な関係性をどう築いていくか。 大麻S邸は、中古住宅敷地での立て替えだった。 解体前の下見で南庭側と玄関脇に、既存の木々を確認する。どんな設計になるか、わからないまま、切るのは後でいくらでも可能なので、とにかく木は全て残しましょうとオーナーに進言する。 左手に門かぶり風の松の木が立ち、奥の南敷地にも背の高い松の木が立っている。 その一番日当たりのいい場所にも、木々が結構ある。ここには、最終的に物置が建つ。 新しい建物とも同じような関係になる、敷地内で一番大きな松の木。冬に葉を落とす広葉樹ならよかったのだけど、常緑針葉樹。 下枝を払って、南面の陽射しは確保しなければならない。 こんな現況の木々を、新しい建物にどんなふうに絡めていくか。 状況を見極めつつ、生かすものは生かして姿を整え、どうしても不要になるものは伐採していく。 さてどうなるか・・
by take2zeronine
| 2013-04-03 18:32
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