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2012年 09月 28日
家の外皮、屋根と外壁、そしてその仕上げ。その内側には断熱材との間に、通気層がある。外気と室内の緩和地帯、温度も湿度もそこで緩和されて抜けていく。
それで外皮の裏側は、凍害や腐朽菌からも守られる。 M邸離れの屋根は10分の5勾配の切り妻屋根、ただし雪は落ちない。ハゼを横にして葺いているから。 雨水は勾配の下に流れず、横に流れる。 右は、その水上で雨水を落としたくないので、ハゼを立てる。 一方左は水下で、水が流れてくる。 つづいて外壁は2種類、カラマツの板貼りと着色モルタル。 まず、板貼りの大工工事。 まず通気用に間を開けて、1枚目を貼る。 大工さんの道具がいかにたくさん必要かというのが、こんなところにあります。 モルタル塗りは、他の壁をよく汚します。ビニールはその汚れを防ぐための、養生用のものです。 最後はモルタル左官工事、ラス張り(1名)とモルタル下塗り(3名)の職人さんたちが現場に入ってきて、今日は賑やかです。 ラスはモルタルの割れ防止のための網、いろんな種類のラスがありますが、その網の裏側に紙が一体になったものがKラスです。 通気層は25ミリ、その厚さを確保するための木材とスタイロフォーム。 これによって、木とモルタルの収縮による境目のひび割れを目立たなくすることが出来ます。 (専門用語:チリジャクリ) 砂は、その産地によって製品にバラツキが出てきます。また職人さんの現場での調合比率にも、バラツキが出てきます。 それを防ぐためです。 次の仕上げで、チリジャクリまで着色モルタルで塗り上げます。 塗り厚で20ミリ前後、ガラスメッシュをさらにひび割れ防止で敷設して塗り上げます。これでほぼ万全、次回レポートします。 塗装が剥離してきて、砂の不純物が表面に出てきている。 通気が確保されていない、砂の製品にバラツキがある等の原因が考えられます。もちろん築年数も30年くらいあるので、致し方ない面もありますが、M邸の着色モルタルはもっともっとメンテナンスフリーであって欲しいと思っています。
by take2zeronine
| 2012-09-28 11:11
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