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2012年 08月 01日
北海道の住宅の屋根は、伝統的に板金仕上げです。戦後の住宅政策で不燃化に大きく変わったときに、柾屋根の上からトタン葺きに変えていった光景を、ぼくも小さいときに(5才前後)よく目にしていた。
建築資材の寸法は、メートル法に変わってずいぶん経過した現在でも、寸尺モジュールが健在だ。いかに人間の肉体に近いところから、自然に決められてきた寸法なのだということが理解できる。西洋人も同じ人間だから、インチフィートも当然それに近いものになっている。そして同じように未だに建築資材のサイズに適用されている。 そこで板金のサイズだけど、やっぱり当初は3尺×6尺だった。それを8枚に切って葺いていったり12枚に切って葺いたり、それがデザイン的要素にもなっていた。ちなみにわが家は八切り正方形を菱形状に葺いた。 今は素材もトタンの亜鉛メッキからアルミ含有率の高いガルバリューム鋼板になり、サイズは3尺巾のコイル状のものを長尺で使うようになっている。長尺だと当然ジョイントがシンプルになり、雨漏りのリスクが小さい。 ジョイントに関しても、そのハゼ(つなぎの掴みの部分)の高さが高いほど、雨漏りのリスクは低く、今ではフラットな陸屋根で板金で葺いても、10年以上は大丈夫なようになっている。 工法の進化も北海道特有の寒冷地における「すが漏り」との戦いの歴史で、それは断熱気密化の進化とともに、ようやく確立されてきつつある。 だから北海道の住宅の屋根の歴史は、亙ではない。あくまで板金の歴史とそのシルエットの景観になる。 古きものに郷愁を呼ぶということから、あえて古いサビトタンをデザイン的に使うということも、北海道ではアリになってしまう。 薪ストーブの煙突、以前はコンクリートブロック製の煙突を積んでいたけど、今は断熱二重煙突を貫通させるように木で囲って板金で仕上げる。 勾配のある落雪部分、ガルバリューム鋼板長尺アリ掛け葺き(落雪)と1/10勾配部分の高ハゼ葺き(無落雪) この中に専用の防水テープを絡ませて、締め込んでいる 新品の塗装仕上げ面は、やはり水のはじき方が違うね ここまで工程が進むと一安心、天候を気にしなくてよくなる そして、次にかかるのが外壁、やはり防水が絡んでくる
by take2zeronine
| 2012-08-01 09:48
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