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2012年 01月 14日
当社のショールームを『結ホール』といいます。名付け親は、磯田憲一さんで旭川大学で『君の椅子プロジェクト』を始めたことで有名です。 その『結ホール』は空間のヴォリュームでいうと、92.3坪(8間×11.5間)の総2階の大きさです。床面積でいうと吹き抜けが半分くらいあるので、1、2階で146坪、そのうち暖房面積は、倉庫部分は非暖房空間なので122.5坪です。 吹き抜けを入れた暖房空間のヴォリュームは161坪くらい、まあ一般住宅4棟分の大きさですね。 さて岩見沢のこのドカドカ雪の厳冬期、朝の外気はマイナス11℃、ホール内は午前9時で8.7℃、1階床全面(227.5M2)にパイピングして、温水を流しているからだ。温水温度は40℃、これが内外温度差約20℃分と平衡していることになる。 この温水温度を45℃に上げて、他の暖房装置、2階のFF灯油ストーブを点火、楽屋の電気ヒーター2台はOFFで1階のメインになる暖炉はまだ燃やさない。 いったん、事務所やショールームの玄関廻りの除雪をして中に戻る。ほぼ1時間経過していて、温度計は8.9℃ほとんど変わっていない。 今度は、結ホール楽屋にある電気暖房器2台をスイッチオン、わが家の離れ9坪のバーベキュー小屋の屋根雪下ろしにかかる。今シーズン2回目、2回なんて初めてだ。 勾配が100分の75なので、自分が落ちないように気をつけさえすれば、雪は重力に従って落ちていく。西面と東面半分まで落としたところで、腹時計が昼飯だよと告げている。 東面は風下なので、その積雪はすごかった。勾配に対してぼくは垂直に立つので、頭の高さを完全に超えている。 ホールに戻って時計を見ると11時55分、正確な腹時計、11.2℃になっている。 ここで暖炉に火を入れる。ダンパーを開けて焚き付け用細木を井桁に組み、使用済みA4コピー用紙で点火していく。すぐにバチバチ燃え上がり、薪を一抱え分(15本くらい=灯油約8.5リットル)を効率良く燃え上がるようにくべる。これはどういうことかというと、暖炉というのは、薪ストーブより多くの熱が煙突から逃げていく。またそうでないと良く燃え上がらない。それでその燃え上がる炎の熱をいかに室内側に輻射するように燃やすかというところが、ポイントになる。 吉村順三の弟子奥村昭雄の暖炉の本を参考に、いろいろ工夫を凝らして設計したので、その構造は心得ている。 子供の頃の外遊びの後のように雪まみれになったので、毛糸の手袋や帽子、防寒ズボンを暖炉の前で乾かすように脱いでおく。 キッチンにいって得意のカレー丼に取りかかる。つゆの濃さもカレーの辛さも片栗粉のとろみもぼくのレシピは完成しているので、素早い。そして我ながら美味い。汗をかいた労働の後はなおさらだ。 食欲を満たして新聞を読んでマッサージ椅子で休んでいたら、昼寝におちいっていた。目覚めると3時過ぎ、東面残りの屋根雪下ろしとわが家の南面窓を覆っていた雪を落として、再びホールに戻る。 4時14分、14.4℃、外気温マイナス5℃、やはり内外温度差は20℃、床暖房の温水温度を40℃に戻して、他は全てOFF、今日の暖房チェックは終了、明日の来客に備える。 ちなみに庇の出は、桁側で2.1M、妻側で1.8Mとかなり跳ね出してます。 この雪で思い出したのだけど、こんな大雪を想定して落雪屋根の屋根壁板金仕上げ、そして主階を2階フロアーにしたのだと思う。つまり建築当時の1985年頃以前は、こんな雪はいつものことだったのだ。
by take2zeronine
| 2012-01-14 18:40
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