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2011年 12月 14日
家を建てたいとか直したいとお客さんが訪ねてくる。
突然事務所にやってくることもあれば、電話をかけてくる場合もある。他に、ホームページからのメールや雑誌の資料請求はがきが来る場合もある。年に何回か入れる折り込みチラシで現場やショールームやモデルハウスを見学していて、興味をもたれてから接触してきたり、きっかけはいろいろだ。 先日12月10日、子供の通っている小学校を変えたくないという同じ校区内で土地を物色中のお客さんが、家族で打合せにみえた。以前奥さんだけ突然事務所に寄ったときに、今度キチンと相談をしましょうといって約束していたのだ。 目星をつけている土地の情報をもって、ご夫婦と小学生の男の子ふたりでやってきた。資金計画もあるので銀行と相談してきてください、といっていたので予算がどのくらいかの目安もついていた。 建設候補地は、当社から徒歩5分の至近の角地、ちょっとした林に囲まれている。東西に長く約147坪と充分の広さがあるが、前面道路より見たところ1M近くも低いので、雨水処理が問題になるかもしれない。 現地調査で現場周辺を一巡りしたかぎりでは、一体が全体に北に傾斜しているので、当然南側隣地の建物の日影が気になってくるのと、トドマツ林の木立をなんとか生かした配置に出来ないかということだった。特に奥さんの趣味が高じた小さな雑貨屋さんを、別棟で建てたいという意向もあって、現地のイメージは膨らんでいった。 打合せに家族でみえるということは、とてもいいことで、こちらも住み手の印象をつかめるのでいい。よく家づくりは妻任せというご主人がいるけど、旦那さんの家に対する考えもしっかり聞き取れて、上出来のヒアリングになった。案外家族では話し込んでいない場合も多く、そこにわれわれが介在することで、漠然としていたイメージがよりクリアになっていく。 また当社を訪問した理由はそれなりにあって、『春の放出市』のチラシを見て『結ホール』を見学しているということでもあったから、嗜好性とコンセプトにズレはなさそうだった。 現場の印象を語りながら反応をみつつ、どんなスペースがどのくらいの広さで必要かと要望を聞きとっていくうちに、ぼく自身の頭の中にも、それなりに漠然としたかたちが浮かび上がってくる。とりあえずこの段階で少しエスキスをしていけば、2〜3のプランがまとまりそうだ。 初回ヒアリングの目的もほぼ達成、時間も1時間半は経過して、小学生が座りっぱなしの限界にもなってきているので、今日のところはここできりあげることにする。 次回は12月23日、ほとんどのお客さんはやっぱり平日には時間はとれず、どうしても土日か祝日になる。 2週間後、いいプランができることを期待して別れる。 建築用語:エスキス
by take2zeronine
| 2011-12-14 09:46
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