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2011年 03月 04日
いわゆるポスト・Q1.0(キューワン)は、どうなっていくのか?
2005年、新住協札幌支部から新しい住宅の動きが始まる。それは高・高断熱高気密化への、次なるステージへステップアップする運動だった。 寒冷地北海道において「暖かい家」は、まず家を建てようとする人たちにとって、真っ先に考える条件だった。長い間のその命題に、ひとつの明確な回答を出したのが、室蘭工業大学の鎌田紀彦教授だった。 東北盛岡出身、東京大学で学んで室蘭にやってきた。北海道出身でなかったところがよかったのかもしれない。そこに彼の鋭く切れ味のいい「知見」が絡む。「高断熱高気密」という彼の言い出した言葉が、1990年代に入ってから、急速に広がり出す。それは北海道の住宅から始まった、日本の住宅おけるひとつの革命だったといえる。 住宅の性能を表す数値のひとつに「Q値」がある。それは熱の逃げる量を数値化したものだから、その値が小さければ小さいほど、性能がいい住宅ということになる。国が掲げた省エネ基準の一番いい数値が、1地域北海道で、Q=1.6。それをQ=1.0まで高めよう!というもの。だからネーミングは、『Q1.0(キューワン)』となった。 1.6から1.0に少なくなるわけだから、単純に逃げる熱は40%近く減ることになるけど、熱計算ソフトで計算してみると暖房のための消費エネルギーが約半減するということがわかる。 (熱計算ソフト『Qpex(キューペックス)』:室蘭工業大学鎌田研究室が開発した画期的計算ソフト) まあ、数値的目安はそうゆうことだったのだけれど、そこに理念を盛り込んだことが重要だった。 まだ、これほどCO2削減が叫ばれる以前、ゴアの『不都合な真実』も公開されていなかった。 * * * 『Q1.0(キューワン)宣言』 Q1.0(キューワン)は、ただ暖かいだけの住宅ではありません。 Q1.0(キューワン)は、ただ数値だけを追求した住宅でもありません。 今では当たり前になってしまった高断熱高気密住宅ですが、これまでは個々の家の快適性のため、あるいは造り手側の差別化の手段としてというように、狭い視点の中でのたぶんに技術的な普及でしかありませんでした。 それを今度は、大地とか地球とか太陽とかというもっと広い視点の中に立って、さらなる高い目標値を設けて進めていこうというものなのです。 * * * そして、セミナーの新聞広告には、 「100年という時間軸で住宅を考えておられる方」 「『私たちの地球』という視点から住宅環境を考えておられる方」 ぜひ、ご来場をお待ちしています。 と書き込みました。 反響は大きく、この運動をぼくたちは、Q1.0(キューワン)プロジェクトと名付けて、ユーザーに投げかけ、それなりの成果をあげてきました。 それから、わずか5年。 福田ヴィジョンの200年住宅、政権交代した鳩山首相のCO2・25%削減、2008年から始まる国交省の省CO2補助政策、ドイツからは「パッシブハウス」の概念が入り、目まぐるしい動きの中で、Q1.0(キューワン)のその後が問われている。 ![]() ユーザーに対してもあったけど、まず我々に対してのヴィジュアル効果と意思統一を図るために・・・ ![]() <その2へ、つづく> by take2zeronine | 2011-03-04 11:36 | ●しごと/プロであること | Trackback
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