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2009年 06月 09日
オバマ大統領が麻生総理との会談で、こんなことを言っていたという話を、先日三沢千代治さんから聞きました。
「日本の寒冷地仕様の省エネ住宅が、大変高いレベルにあるので教えて欲しい」と。 世界的にレベルの高い省エネ住宅とは、おそらく北海道における「Q1.0住宅」のことに他ならない。 そういう住宅造りを、まさにしている身にとって、事実なら大変うれしい言葉でした。 これは、室蘭工業大学の鎌田紀彦教授によって始まった住宅の高断熱高気密化の運動から、低炭素社会へ向けた現在も進行中のQ1.0プロジェクトに至るまでの成果をさし、彼の評価が世界的になりつつあるのではないかという前兆なのかもしれません。 もちろん日本における寒冷地としての別格な位置づけから、行政側の研究機関(北総建)による長い積み重ねの努力もあるんだろうけれど、作り手側としての民間業者との関わり方によっては、なかなか決定打になる場合が少ない。行政側としてはどうしてもその辺りに甘さが出るところを、彼の場合は作り手側の現場にも深く関与しながら、徹底的に研究に向かっていくという姿勢が、再び現場にも反映されて成果となり、社会的な広がりを生んでいるのだとも思う。 ひょっとして近い将来、Q1.0(キューワン)は、世界共通語になっていくかもしれない。 そんな彼が中心になって組織するNPO法人が、「新住協」という技術者集団です。 僕もその集団の一員として、以前から相当なレベルになっているという実感は持っていました。住宅を造る側の身として、海外の寒冷地の住宅を何度か視察したときに、同一の視点にたって見た場合、我々のつくっている住宅だって決して負けていない、いやむしろ優れているところが逆にいっぱいあるのではないだろうか、と感じていたからです。 ただ、それは豪邸ではだめで、庶民の住宅のレベルの話でないといけないのです。 なぜなら豪邸はついつい見た目にお金をかけてしまうからです。 そのかけ方にオーナーの文化的センスが垣間見えてきて、日本人の一時的お金持ちのセンスでは、とても太刀打ちできないからです。 お金のある人の住宅が、立派な住宅の代表になっては困るからです。 そこには普通の市民の日常があって、ごく自然なさりげなさの中で、じわっとくる暖かさにいつも包まれている、そんな庶民のレベルの住宅のことなのです。 グローバルになってきたときの市民生活の文化的センスのあり方なのです。 だから、政治とも本来大きく関わってくるのは、当然だったはずなのです。 ( つ づ く )
by take2zeronine
| 2009-06-09 08:39
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